伝統技法である有線七宝とは・・・
七宝は、仏教において金、銀、瑠璃など七つの宝を指し、その美しい輝きで人々を魅了してきました。
七宝焼きは、この七つの宝に匹敵するほどの美しさを持つことから名付けられ、「宝石で描く美術品」とも呼ばれています。
七宝焼は、金属の表面にガラス質の釉薬(ゆうやく)を焼き付けて装飾する伝統工芸の一種です。金属の素地に様々な色の釉薬を施し、高温の窯で焼き上げることで、美しい光沢と深みのある色彩を生み出します。
七宝焼の特徴・・・・・
美しい色彩: ガラス質の釉薬が作り出す色彩は、透明感があり、光を美しく反射します。 耐久性: 高温で焼き付けられているため、非常に耐久性が高く、長く美しい状態を保てます。 多様な表現: 釉薬の色や重ね方、金属の形状など、様々な組み合わせによって、無限の表現が可能です。
七宝焼の歴史・・・・・
七宝の起源は古く、古代エジプトや中国にまで遡ります。日本には仏教とともに伝わり、江戸時代に大きく発展しました。特に、尾張地方で独自の技法が確立され、「尾張七宝」として知られています。
七宝焼の魅力・・・・・
七宝焼の魅力は、その一つ一つが手作業で作られることによる温かみと、永く使える耐久性にあります。
また、様々な技法や素材の組み合わせによって、無限の可能性を秘めていることも魅力の一つです。
有線七宝の制作過程・・・
1. 下地作り:金属(銅、銀など)を加工し、目的とする形に型打ちや切断などによって形作ります。その後、線材(銀線など)を立てて区画を作り、デザインの輪郭を形成します。この工程を植線といいます。
2. 釉薬の施し:植線で区切られた区画に、様々な色のガラス質の釉薬を流し込みます。釉薬の種類や量を調整することで、色彩豊かな表現が可能になります。
3. 焼成:釉薬を施した作品を、800度前後の高温の窯で焼成します。この高温によって釉薬が溶け、金属と一体化し、美しい光沢を放つ層を形成します。
4. 研磨:焼成後の作品を研磨し、表面を滑らかに仕上げます。この工程によって、釉薬の表面に現れた気泡や凹凸を平らにし、光沢を引き出します。さらに、金彩や銀彩を施すことで、作品に華やかさを加えることもあります。
一部画像を使わせていただいています。何かありましたらご連絡ください。080-3260-2737 担当:豊田
七宝焼の用途・・・・・
・七宝焼は、その美しさから、様々な用途に使われています。
◉アクセサリー: ネックレス、ピアス、指輪など
◉インテリア: 花瓶、皿、額など
◉日用品: 文鎮、名刺入れなど
◉工芸品: 工芸品としての価値も高く、
美術品として収集されることもあります。
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