前 田 裕 子

Yuko Maeda

七宝作家

1955 静岡県伊東市に生まれる
1992 静岡県美術工芸展 奨励賞 受賞
1995 東海伝統工芸展 入選(以後入選多数)
1997 日本伝統工芸展 入選(以後12回入選)
1998 伊豆下田了仙寺 個展(以後3回展示)
1999 伝統工芸七部会展 入選(以後2回入選)
2005 浜松・ギャラリー風蘭「ふたり展」
2006 静岡 亀山画廊「ふたり展」
2006 日本工芸会正会員認定
2007 愛知県あま市七宝町アートヴィレッジ企画展 「工芸作家七宝作品展」
2008 静岡カントリー浜岡コース・カルチャーフロア 「伝統工芸作家五人展」
2011 伊豆高原ミュージアム感無料展示 2013 アフリカンアートギャラリー「8人の作家たち」
2014 伊豆高原ギャラリーZERO「5人の作家たち」
2016 「七宝 前田裕子展」 2018 伊豆高原五月祭「5人の作家たち」 2023 伊豆高原ギャラリーZERO「七宝 前田裕子展」 現在 日本工芸会正会員 アトリエ釉主宰

私の七宝は伝統技法である有線七宝で表現しています。銅板の素地に銀箔・銀線・銀泥・釉薬を施し、800度前後で8回以上焼成。器は研磨してから銀の覆輪や摘みを取り付けます。佇む刻に季節の移ろいをご鑑賞下さい。

伝統技法である有線七宝とは・・・

七宝は、仏教において金、銀、瑠璃など七つの宝を指し、その美しい輝きで人々を魅了してきました。
七宝焼きは、この七つの宝に匹敵するほどの美しさを持つことから名付けられ、「宝石で描く美術品」とも呼ばれています。

七宝焼は、金属の表面にガラス質の釉薬(ゆうやく)を焼き付けて装飾する伝統工芸の一種です。金属の素地に様々な色の釉薬を施し、高温の窯で焼き上げることで、美しい光沢と深みのある色彩を生み出します。

七宝焼の特徴・・・・・
美しい色彩: ガラス質の釉薬が作り出す色彩は、透明感があり、光を美しく反射します。 耐久性: 高温で焼き付けられているため、非常に耐久性が高く、長く美しい状態を保てます。 多様な表現: 釉薬の色や重ね方、金属の形状など、様々な組み合わせによって、無限の表現が可能です。

七宝焼の歴史・・・・・
七宝の起源は古く、古代エジプトや中国にまで遡ります。日本には仏教とともに伝わり、江戸時代に大きく発展しました。特に、尾張地方で独自の技法が確立され、「尾張七宝」として知られています。

七宝焼の魅力・・・・・

七宝焼の魅力は、その一つ一つが手作業で作られることによる温かみと、永く使える耐久性にあります。
また、様々な技法や素材の組み合わせによって、無限の可能性を秘めていることも魅力の一つです。

有線七宝の制作過程・・・
1. 下地作り:金属(銅、銀など)を加工し、目的とする形に型打ちや切断などによって形作ります。その後、線材(銀線など)を立てて区画を作り、デザインの輪郭を形成します。この工程を植線といいます。
2. 釉薬の施し:植線で区切られた区画に、様々な色のガラス質の釉薬を流し込みます。釉薬の種類や量を調整することで、色彩豊かな表現が可能になります。
3. 焼成:釉薬を施した作品を、800度前後の高温の窯で焼成します。この高温によって釉薬が溶け、金属と一体化し、美しい光沢を放つ層を形成します。
4. 研磨:焼成後の作品を研磨し、表面を滑らかに仕上げます。この工程によって、釉薬の表面に現れた気泡や凹凸を平らにし、光沢を引き出します。さらに、金彩や銀彩を施すことで、作品に華やかさを加えることもあります。

一部画像を使わせていただいています。何かありましたらご連絡ください。080-3260-2737 担当:豊田

七宝焼の用途・・・・・
・七宝焼は、その美しさから、様々な用途に使われています。
◉アクセサリー: ネックレス、ピアス、指輪など 
◉インテリア: 花瓶、皿、額など 
◉日用品: 文鎮、名刺入れなど
◉工芸品: 工芸品としての価値も高く、
美術品として収集されることもあります。

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